中国輸入では長期休暇に注意★旧正月と国慶節

中国輸入

日本人は世界と比較して、ほんとうに長期休暇をとらない国民ですね。
ですから、中国の長期休暇が徹底していることへの理解が難しいようです。

ほんとうに、こんなに長く休むのね。

と驚かれる方が多いと思います。

 

中国輸入をするうえで、中国の旧正月は鬼門となりますから要注意!
仕入れの時期についての知識と計画性を持ちましょう。

中国の要注意長期休暇

・国慶節
・春節
・端午の節句

中国で一番長期の休暇は「春節(旧正月)」です。
民族大移動といわれるような移動が中国国内で行われます。都会で働いているほとんどすべての中国人が故郷に帰り休暇を楽しみます。そのためのバスや電車のチケットをとるのも奪い合いの状況になります。

その結果、あれほど混雑していた都会はもぬけの殻となってしまいます。

この時期に働きたいと思う中国人は皆無といってよく、それでも働かなければならない人には、普段の3倍の給料が支払われるそうです。それなら、「この時期にバイトしたい」というのは日本人的な考え方で、こんな時期に3倍の給料のために働きたいと思うなんて、中国人には理解できないようです。

「ふだんの給料の3倍くれてもこんな時期に働きたくない」
というのが中国人の常識です。

春節(旧正月)

旧暦にしたがうので、暦によって1月末~2月初めが春節となります。

春節の休暇は、働いている場所によって異なりますが、1か月の休暇はごくふつうです。
とくに、工場のワーカーさんの場合、2~3か月も休むところも少なくありません。

しかも、ワーカーさんの多くは、休暇で故郷に帰ると、そのまま仕事の連絡もなく戻ってこないということも珍しくありません。ですから、休暇明けには、新しいワーカーさんを集めるところから工場の仕事が始まります。

というわけで、休暇明けのアパレル工場に商品の発注が可能になるのは、4月くらいから、と考えておいたほうが無難です。3月に受注はしてくれるでしょうが、実際にラインが動き出すかどうかは工場の事情によって微妙なところとなります。

もちろん、上海などの都会の商社では、そこまで長い休暇をとることはないと思います。

中国の事情を知らない方が、ニュースの情報だけから、

旧正月でお休みだから入荷しないって言われるけど、
休暇は〇月〇日まででしょ。
ニュース見て知ってますよ。
休暇はとっくに終わっているはずです。
入荷しないなんておかしいです!

と鬼の首をとったかのようにいばってクレームを入れてくることがあります。

 

でも、中国人は休暇といったら徹底して休みます。
アリババの店舗に問い合わせしても、ログインさえしていません。

そもそも、旧正月間近なときに、質問入れてくるなんて中国の感覚では「非常識」なのです。

以前、旧正月が1月の早い時期にあったことがありました。
しかも、旧正月の2週間ほどの前に連休があったため、

それならもうお休みにしてしまおう。

ということで、多くの工場が、12月からすでに休暇に入っていました。

 

その年の中国の常識となっていますから、ひとつの工場がその状況なら、他の工場の多くも休暇になっていると思ったほうが正解です。

結論として、中国の旧正月は休暇が長いことを頭に入れておかなければならないということです。まとめると、下記のようになります。

・12月に入ったら新規の発注は不可能と考えて計画を立てる。
・1月の初旬は、アリババで在庫のあるものは購入できる。
・1月に入ったらすでに休暇モードになっているので親切な対応は期待できない。
・1月中旬以降は店からの出荷を停止するところも出てくる。
・日本への荷物を送る流通業者も休みになるので、いつまで発送業務をしているか確認しておく必要がある。

ちなみに、2022年のある運送業者の業務は
1月26日~2月9日 までがお休みでした。

春節の休暇明け-いつから通常営業?

さて、このなが~いなが~い春節の休暇が明けたら、いよいよ通常業務が始まるのだと、我々は期待してしまいますね。また、日本的感覚では、それが当然だととられられることでしょう。

でも、ジャンルによっては要注意です!

商社や大きな工場などでは、ほぼカレンダー通りの休暇。
あるいは、一週間から10日ほどで営業が始まるようです。

けれども、とくにアパレルの工場などでは、ワーカーさんが故郷に帰るとなかなか仕事に戻りたくなくなってしまうようで、2~3か月も休むところも少なくありません。
しかも、故郷でゆったり過ごしたワーカーさんは、再度都会の工場勤務に戻りたくなくなって戻ってこない!!
ということが少なくないのです。

ですから、2月の休暇明けは、まだ本確的は工場の稼働は始めらず、在庫が少ないまま!!
という状態にあったりします。
(アパレルでもジャンルによっても異なりますし、工場によっても違いますが)

国慶節


中国で2番目の長期休暇は「国慶節」です。

「国慶節」とは、中国の建国記念日で10月1日です。

春節はほとんどの国民が帰郷しますが、国慶節には海外旅行などを楽しむ人が多いのが特徴です。もちろん、コロナ禍においては旅行は控えめになってしまいました。

毎年、9月半ばくらいから、すでに中国の人々は「国慶節モード」に入っています。
そのため、9月半ばにアリババのショップに商品の問い合わせをしてもそっけない回答しか返ってこなくなります。

10月には、iPhoneが発売されるので、アイフォンケースを仕入れたい我々は、いち早く手に入れたいと思うのですが、この国慶節の休暇が邪魔して、仕入れ業務が思うに任せなくていらだつ時期です。

サイトに商品がアップされているので、9月のうちに買い付けようとかごに入れて支払いしても送られてこない。連絡もない。不安になって質問すると、

今はまだ商品がないから、国慶節が終わってからもう一度聞いて。

などと言われることも珍しくありません。

休暇近くなると、中国人はやる気がなくなっている。
国慶節の2週間ほど前から、すでに休暇モードに入っていて対応が悪くなる。

ということを覚えておきましょう。
相手の習慣にあわせて取り引きしていくしかありません。

ちなみに、日本のショッピングサイトは在庫切れにたいへん厳しいですが、
中国のモールでは在庫切れに関しては、まったく気にしていません。

注文したのになかなか送られてこないときは、在庫切れになっていることが多々あります。しかも、日本のようなお客様至上主義は中国では通用しませんから、いちいち腹を立てていては身が持ちません。

常識が異なることを理解しましょう。

サイトでは在庫があることになっていましたが。

などとしつこく尋ねたりすると、

うるさい。
ないものはないって言ってるだろう。

と、怒られてしまいます。

中国人なら、「在庫なし」と言われて納得するのが常識だからですね。

端午節


「春節」や「国慶節」ほどではありませんが、端午の節句のお休みも数日続きます。
日本ではゴールデンウィークのころに端午の節句がありますね。

このお休みの時はカレンダー以上に休む工場はないので、それほど気にすることがありません。けれども、祝日真っ最中は返事もこなくなりますので、祝日だったな、ということを思い出しましょう。

追記・11月11日「独身の日」

長期休暇ではありませんが、
11月11日は中国では「独身の日」と呼ばれ、大規模セールが行われます。

1日で楽天市場1年分を売り上げるとされています。

当然ながら、国内流通には遅れが出ます。
ラクマートさんなどの代行会社への荷物の到着にも遅れが出ますから、仕入れも通常より遅くなります。

店舗も必死で対応しますが、それでもミスも起こりがちですし、対応にも時間がかかったりします。

中国事情をよく頭に入れて、長期的な仕入れ計画を立てるようにしましょう。

まとめ

中国の長期休暇は、たいへん長く、休暇中はしっかり休むのが中国の国民性。
むしろ、世界の感覚からみると、お休みのない日本のほうが特殊なようです。

休暇となったら連絡さえつかなくなるので、旧正月のお休みのことをしっかり頭に入れて仕入れ計画を立てておきましょう。